日本一時帰国中に派遣薬剤師として働く、その1
3月から友人の結婚式に合わせて日本へ一時帰国の予定です。
8月にフロリダにて薬学院が始まるのですが、せっかくの機会なので少し早めに仕事をやめて、日本で数か月の間家族とのんびりする予定です。
が、さすがに5か月無職で遊びほうけられるほどの資金はないので派遣薬剤師として働こうと思っています。
ということで、早速問い合わせてみました。まずはネットで評判の良かった以下の2社。
ファルマスタッフさん
ヤクジョブさん
返信が、、は、早い!!さすが日本のカスタマーサービス!
一社はわざわざ国際電話かけていただいたようです。通じなかったようですが。どちらも夜に登録して翌日の昼にはEメールでの返信をいただきました。
これがアメリカなら2回くらいメール送って電話してようやく担当者につながるところだわ。笑
ちなみに、業務内容問わず、土日勤務や遅番でも大丈夫です、時給の高いところをお願いしますという非常に分かりやすいリクエストをしてきました。笑
流れとしては、初めに基本情報を登録し、その後担当者と詳しい職歴や希望をカウンセリングした上で候補案件を紹介してもらう、という形のようです。二社とも最初のEメールで既にいくつかの案件を参考までに、と紹介していただきました。
日本での薬剤師経験としては3年程ブランクがあるので、他の薬剤師さんブログなどを読みあさって新薬やら法律やら始業前にアップデートしていきたいと思います。
薬剤師の派遣業務に興味ある方のため、随時レポートしていきたいと思います!
次世代薬局!メールオーダー薬局の仕組み
寒いから外出たくない、仕事が忙しくて薬局に行くヒマがない、薬局での待ち時間が嫌だ、そんな時にアメリカには便利なメールオーダー薬局があります。今回始めて患者側としてメールオーダーを利用してみたのでレポートしてみたいと思います。
メールオーダー薬局とは
ほとんどの場合実店舗は持たず、薬は全て通常の郵便サービスを使って患者宅(希望により職場などへも配送可)へ配送されます。
あくまで調剤薬局ですので、基本的に処方箋が必要な薬のみを扱います。必ず一度はかかりつけ医などから処方箋をもらう必要があります。処方箋に基づいて調剤され、薬剤師の監査を経て薬の説明も電話でされますので、オンラインで市販薬を購入するのとは違います。
メールオーダー薬局の仕事内容
アシスタント、テクニシャン、薬剤師の3種類の職種が働いています。実際の薬の準備はすべて機械で行われます。アシスタントは袋詰めなどの作業や在庫管理、テクニシャンは処方箋の確認や薬の補充などのメンテナンス、薬剤師は相互作用やアレルギー歴など処方箋の最終確認、電話での服薬指導などを行います。
メールオーダーサービスの費用
薬を郵送してもらうんだし送料とかかかるんじゃないの?と思いきや、メールオーダーを使用する方が安いんです。送料は無料で、むしろディスカウントがつきます。私の加入しているプランでは、3ヶ月分の薬を注文すると料金が1ヵ月分割引になります。メールオーダーは人件費をおさえることが出来、他の店舗の無駄な在庫も減らせるため、保険会社はむしろ使用を推奨していることが多いのです。
ただし、3ヶ月分注文してその途中で薬が変更になった場合など返品はできませんので注意してください。といっても返品不可なのはメールオーダーのみではなく、どの薬局も同じです。
注文の仕方
オンライン(薬局の公式Webサイトから大体いけます)、スマホのアプリ、電話、グループ薬局の店頭などから注文できます。ほとんどの場合、グループ薬局がメールオーダー薬局も所有しているというパターンが多いです。必ず自分の保険が使えるメールオーダー薬局であることを確認しましょう。いつも使っている薬局のメールサービスであれば問題ありません。例えば普段Walgreensの薬局を使っている人は、Walgreensのメールサービスであれば使えますが、突然Bartell Drugsのメールサービスを使うことはできません。処方箋はほとんどの場合電子的に送られますので、自分の名前と生年月日、薬の名前が分かっていればそれだけで注文できます。
目安ですが大体3〜5日で手元に届きます。わたしの場合は月曜の夜7時頃注文し、木曜日にはポストに入っていました。処方箋にリフィルが残っていない場合、もしくは処方箋の期限(1年間)が切れている場合、薬局側から処方医へ新しい処方箋を送ってもらうようリクエストを送ります。そのため通常通り注文はできますが、処方箋を待たなければいけないため+2~3日かかります。
内容物
プライバシー保護のため不透明な袋や箱に入って届きます。
開けてみるとこんな感じ。
トラッキングナンバーがついており、一週間以上待って到着しない場合は電話すればトラッキングしてくれます。
服薬指導
注文した薬が初めての服用、最後の服用が一年以上前、もしくは薬物相互作用など注意点があるときは薬剤師から電話がかかってきます。それ以外のリフィルの場合は受け取っておしまいです。説明書は一応毎回入っています。
また、注文した薬が保険でカバーされなかったり、カバーされても$100以上など高額の場合、発送の前に電話で確認の連絡が入ります。
メールオーダーサービスのデメリット
家まで届けてくれる上に料金も安いメールオーダーですが、もちろんデメリットもあります。
郵送できない、もしくは向かない薬もある
これは各薬局のポリシーによるのですが、まれにControlled Substanceなど規制のある薬(日本でいう麻薬など)や、毎回の検査が必要な薬(イソトレチノインなど)といった特定の薬は郵送してくれない場合もあります。市販薬も対象外の場合が多いです。
また、手術後に服用する抗血栓薬や感染症の場合の抗菌薬は郵送が来るまで待っていられませんので、メールオーダーサービスの使用は推奨されません。抗菌薬でも予防的に飲むような薬(たとえば人工関節が入っている方が歯科治療をするときなど)であれば問題ありません。
遅延・紛失・盗難のおそれがある
アメリカの一般的な郵便サービスを利用するため、そりゃもう遅れます。笑
郵便中の紛失や盗難のおそれも十分にありえます。こればっかりはもう運です。また、紛失なども自分から連絡しない限りは追跡等してくれませんので、万一の場合は自分から積極的に連絡をとる必要があります。遅れの場合などはグループ内の他の店舗で数日分調剤してくれる場合もありますが、日数には十分余裕を持って注文するよう気をつけましょう。
通訳が使えない可能性がある
服薬指導が電話越しになるのですが、薬局によっては電話上での通訳サービスがない場合もあると思います。なかなかの勢いでまくしたてる薬剤師が多いので、聞き取りに自信がない場合は初回は店舗での受け取り、同じ薬の2回目以降はメールオーダーなどと使い分けると良いと思います。
というわけでデメリットもありますが、高血圧やコレステロールの薬、アレルギーの薬、低用量ピル、慢性的に服用する痛み止めといった日常的に服用する薬がある場合はとても便利です。薬なんて必要ないに越したことはないですが、機会のある方はぜひお試しあれ~!
格安、快適!アメリカで映画鑑賞するメリット4選
休日の朝はよく映画を見に行きます。渡米してから映画に行ったことがないとおっしゃる日本人の方にもよく会うのですが、アメリカでの映画鑑賞は良いこと尽くめなんですよ。今日はそのメリットをご紹介したいと思います。
チケット購入が簡単
窓口で買うところも多いですが、うちの近所の映画館AMCでは販売機から買います。販売機の前でまごまごしているとスタッフの方が助けに来てくれますので、万が一分からなくても大丈夫。映画と時間帯を選ぶと空いている座席が表示されるので、混み具合をみながら好きな座席を選ぶことができ、クレジットカードをスキャンして購入します。
こんな感じでチケットと領収書が出てきます。
チケットが安い
映画館によるのですが、午前中12時までに上映開始のものは、割引になることが多いです。この映画館では通常料金の半額。見てくださいこのお値段。
見にくいですね、すみません。大人一人$5.69。600円ちょいです。これの良いところは平日のみではなく土日もやっているところ。12時前に上映開始のものなので、8時開始でも11時50分開始でも600円、12時5分開始だと通常料金です。
ちなみに通常の時間帯も日本よりは安めです。通常の大人が$12.8で、3Dの上映が$15.9とかそんなもんです。学生割引があったり団体割引があったりもします。一度学校の友達と10人程度で見に行ったのですが、$4くらいだった記憶があります。安すぎる。
座席が広くて快適
うちの近所のAMCでは少し前に一斉リニューアルをし、座席がすべてリクライナーに変わりました。このリクライニング具合がすごいんです、まるでベッドのよう。そして座席のサイズも広々していて快適!
さらにこのドリンクスタンドを見てください。各ひじ置きに一つずつ。これで見知らぬ隣人とドリンク置き場の取り合いをする必要もありません。
これが通常の座席ですが、日本の別料金払ってのプレミアムシートとかより広いと思います。これで600円てそりゃもう行くでしょ。
英語字幕が付けられる
これも劇場によるんですが、耳の聞こえない方のために字幕が浮かび上がるゴーグルのようなものを用意している場合が多く、頼めば無料で貸し出してくれます。英語のリスニングに自信のない場合は英語字幕で確認しながらの鑑賞も可能です。
ちなみに昨日はThe Greatest Showmanという映画を見てきました。以下、少しだけストーリーのネタバレがありますのでこれから鑑賞予定の方はご注意ください
こちら、19世紀に活躍したエンターテイナー、P・T・バーナムの半生を描いたミュージカル調の映画です。音楽やダンスが素晴らしく、本当に素敵なショーを見ている気分にさせてくれます。ただね、ストーリー構成が、、なんだかどこかで聞いたことのあるようなストーリー。いや、陳腐なストーリーという批判ではなくて、文字通り少し前にこのストーリーをどこかで見たような、、と思って探してみたら、見付けました。ちょっと前にネットフリックスで見たコレ。
ピンチに陥った劇場のオーナー。オーディションをして多種多様な人材を揃える。ショーは成功し大人気。劇場炎上。メンバーに慰められ復活するオーナー。に、似てる。笑 雰囲気は全然違いますけどね。でもどっちも好きです。
というわけでアメリカでの映画鑑賞のすすめでした。機会のある方はぜひどうぞ!
アメリカのお正月と新年ごあいさつ
明けましておめでとうございます。おひさしぶりです。
2017年10月に始めたこのブログ。まだ3ヶ月の運営にも関わらず、ブログを通じてご相談をいただいたり、友人ができたり、現地在住日本人向けのセミナーをやらせてもらったりもして、始めて良かったなぁとつくづく実感しています。
筆者の名前を特に決めていなかったのですが、なんと呼んで良いか分からないと不評でしたので、今更ですがぽんと申します。
アメリカのお正月は日本のような三が日もなく、1月1日のみNew Year's Dayで祝日。12月31日もたまたま日曜日でしたが、平日に当たれば普通に平日です。年越しパーティはしますが、1月2日には仕事も学校も始まりすべてが通常営業です。というわたしは祝日当番で1月1日から働いてきました。笑
うちのクリニックはUrgent Careがある都合上365日オープンしているので、みんな少しずつスケジュールをずらして休みをとります。私もちょっとずらした1月3日から10日までお休みをもらいましたが、特にこれと言って予定はありません。社会人になってから8日間も休みあるのに予定ないとかはじめて!笑
2018年はいろいろと変化の年になりそうです。2月末に今のクリニックを退職し3月にシアトルから日本へ一時帰国、派遣薬剤師として働きつつ日本を満喫したあとはフロリダへ引っ越し、夏からは薬学部へ編入します。ブログもメインテーマはアメリカの医療関連としつつ、日記のような雑記も少しずつ含めていこうかな、と思っています。
なんやかんやであと2ヶ月ほどでシアトルを後にすることになるので、この3年間シアトルでお世話になった方々に会うべく走り回ろうと思います。
今日は勤務先の本社に行く用事があったので、そこから近い前の職場へついでに顔を出してきました。
手土産にパウンドケーキを焼いて持参。
前の職場はわたしがはじめてアメリカで正社員として雇ってもらったところだったのですが、人員異動が少なくまだまだ見知った顔ばかりでほっとします。仕事をやめて日本に滞在後ハワイに寄り道しつつフロリダに移住してまた学生になる、というぶっとんだ計画を全力で応援してくれる、本当にあたたかい人たちです。愛想悪いけど。笑
それではみなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
アメリカのクリスマス定番ゲーム - ホワイトエレファントで遊ぼう!
クリスマスも近づいてまいりました。クリスマスと言えば、アメリカの職場やパーティで定番のホワイトエレファントというプレゼント交換ゲームがあるので紹介したいと思います!
ホワイトエレファントという名前の由来
もともとwhite elephantという単語には、価値があるんだけど実際持て余すもの、無用の長物、といった意味合いがあります。そこから派生して、自分ではいらないけど他の誰かには価値がある(かもしれない)ものを交換するこのゲームが生まれたようです。要はプレゼント交換です。別名ヤンキースワップ、もしくはダーティサンタとも呼ばれます。
準備編
予算を決め、プレゼントを用意する
たとえば$10なら大体そのくらいの価値のもの、と決めてプレゼントを用意します。家にあるものでも良いですし、店で買ったものでも良いです。
ここで大事なのは単にいらないもの、誰も欲しくないであろうものは選ばないこと。あとで押し付け合いになって悲しいです。笑
ラッピングする
アメリカのお店ではラッピングのサービスというものはほとんどありませんので、ラッピングペーパーを買って自分でラッピングをします。
開けたい!と思わせるラッピングをします。ギフトカードなど明らかにカード状のプレゼントだと一目でわかってしまうため、わざと大きめの箱に入れてみたりペーパーでカサ増ししてみたり、だますようなラッピングをすることも。
ゲーム内容
順番決め
くじで参加者のプレゼント選びの順番を決めます。じゃんけんでも何でも良いです。
プレゼントを選び、盗む
1番目になった人はプレゼントの山の中から好きなプレゼントを選び、参加者全員に見えるように開封します。プレゼントはまだ確定していません。
2番目の参加者は選択肢があります。プレゼントの山の中から選ぶか、もしくは1番目に開封したプレゼントを盗むかです。盗んだ場合は盗まれた人がもう一度プレゼントの山の中から一つを選びます。
3番目からはこれを繰り返し、誰かのプレゼントを盗むか、もしくは新しいものを開封するかを選びます。盗んだ場合は盗まれた人のターン、さらに誰か他の人から盗むか新しいものを開封するか選べます。最後の人になるまでこの盗むまたは開封を繰り返します。
最終ターン
すべての参加者がプレゼントを開封し(もしくは盗んで手に入れ)、全員が一つずつプレゼントを持っている状態になります。1番目の参加者は最初にチョイスがなかったため、誰のプレゼントとでも強制的に交換することができます。交換させられた側は、他の誰かと交換するかもしくは今自分の持っているもので良いかを選びます。誰かが交換をしなかった時点で終了になります。
注意
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1ターンにつき一つのプレゼントの移動は一回
一つのプレゼントは1ターンに一度しか移動できないので、盗まれたものを直後に盗み返すことはできません。自分の盗むターンが後程回ってくれば、そのときは盗み返すことができます。
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3回盗まれたプレゼントはもう盗めない
3回目に盗んだ人のところで確定です。永遠に続いてしまうので。
普通のプレゼント交換は欲しくないものをもらっても気を遣って喜んだふりをしたりしますが、これはもう欲望をむき出しにして欲しいプレゼントを奪い合うゲームです。笑
遠慮はせず自分に正直にどんどん盗んでいくのが面白くなるポイント。気のおけない仲間内でのクリスマス会を予定している方、今年はぜひホワイトエレファントどうでしょうか?