薬屋、シアトルに移住する

アメリカで薬剤師になるべく奮闘中の日本人薬剤師の日々を綴ります。アメリカで買える便利な市販薬のこととか、英語のこととか。

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一風変わったアメリカの大学院入試プロセス

今週末、アメリカの薬学部(Pharm.D.)入試面接のためフロリダまで来ています。

 

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大学入学へのプロセスが日本とは大分違い、ほとんどの学校で面接が大きなウエイトを占め、書類やテスト点数と総合での判断になります。

 

PCATと呼ばれる薬学部入学のための一斉試験があるのですが(センター試験に近いかな?)、この点数がものすごく良くても落ちることもあり、逆にあまり良くなくても学業やボランティア経験などでカバーすることが可能です。

 

今回私はEarly decision programという、通常の締め切りより数ヶ月早いものにアプライしました。

プロセスは全く同じなのですが、オファーをもらったら必ず受けなければいけない決まりがあります。まだ席が埋まってない分有利だと言われています。

というのも、日本のように一斉入試をする訳ではないので、早く申し込んだ生徒から順に選考にかけられ、何ヶ月も通して入試選考作業が行われていくのです。たとえば200人生徒をとる予定だとすると、はじめのうちは空席が200席なので学校側も積極的に受け入れていきたいのが心情、しかし後半ではあと10人しか空きがないところに100人の応募者がいるという状況になり得ます。よっぽど優秀でないと勝ち抜けません。

早めに申し込むことで、計画性とやる気があるアピールにもなるようで、点数が悪いならとにかく早くアプライせよ!というのがコツのようです。

ただうちの同僚の薬剤師さんで、締め切り当日に学校まで出向き、よろしく!と書類を手渡し見事合格した強者もいます。まぁでも彼女めちゃくちゃ優秀なので、普通は早めに越したことはないです。

 

通常は11月頃締め切り、書類選考通過者は1〜3月あたりに徐々に面接に呼ばれ、6月くらいまでにはほぼ結果が出そろうことになります。

一方Early decisionは9月締め切り、面接は10〜11月、12月には結果が分かります。

 

わたしのように大引越しをしなければいけない場合(国を超えての引越しの人はもっと大変ですよね)、前もって結果が分かるありがたーいプログラムです。

 

しかも、Early decisionで選考に落ちても、通常のサイクルでもう一度同じ学校にアプライすることもできます。何が悪かったのかフィードバックを聞くと教えてくれるところが多いので(何で私落ちたんですか?!て聞くのメンタル必要ですけどね、、)、それを踏まえてテストを受け直したり経験を積んだりしてもう一度挑戦することができるのです。

 

私は一回のテストですべてが決まる日本の入試もシンプルで嫌いじゃないんですけどね、、笑

 

以前に書類選考通過して面接で落ちた経験の持ち主なので(今度記事書きますね)、今回こそがんばりたいと思います!

 

レンタカー屋さんがなんか近未来的。

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