アメリカの大学院入試、面接で落ちた理由
去年、オンラインのPharm.D.プログラムにアプライしていたのですが、入試をパスし書類選考に通過したものの面接で落とされるという予想外の結果に相成りました。
その時はショックだったのですが、今冷静に考えると割と当然だったのかもしれないと思っています。失敗から学ぶエピソードはアメリカ人の大好物ですしね、ここらでちょっと分析・整理して、いざって時に語れるようにしておこうと思います。
私が大学院入試の面接に落ちた理由
準備不足
圧倒的な情報収集不足
そもそも正直なところ、学校の入試の面接で落ちることがあるとは思っていませんでした。てへ。
学校の面接って、あまりにも協調性がない人や普通の受け答えが出来ない人をふるい落とすためだけにやるものだと思ってたんですね。日本の感覚だとそれに近いことが多いのではないでしょうか?入試の点数はきちんとパスしていたし、笑顔で聞かれたことに答えられれば何とかなるだろう、と思っていたんです。
就職のための面接はちゃんと準備したくせに、ろくに学校のリサーチもせず臨んだ面接。現在の医療業界で一番の問題点とその解決法は、あなたのリーダーシップを発揮したエピソードは、などといったごくごく基本的な質問に対しても準備しておらず、しどろもどろでした。
オンラインカンファレンス式
オンラインなうえ、多人数
オンラインの学校だったため、面接もZoomというオンライン会議システムを利用して行われました。要はSkypeの大人数版です。
学校側5人対自分1人での面接でした(こんなに学校側の人数が多いの珍しいんじゃないでしょうか)。
学部長1人、教授が2人、卒業生1人、現役の生徒1人、だったと思います。オンラインなので座る場所から判断する訳にもいかず、どれが誰だかも把握できないうちに、矢継ぎ早に繰り出される質問。あれはもししっかり準備をしたとしても、通常の対人面接より難しいと思います。この5対1のスタイルを知っていれば少し違ったかも?
1回目より2回目3回目(2年目3年目)の挑戦で受かる人が多いと入試担当者が言っていたのはこういう理由からでしょうか。
提出書類とのギャップ
You rocked your papers!
書類審査の段階では私のアプリケーションはほぼ完璧だったらしい、と後に入試担当者に聞きました。
提出する書類はエッセイやTOEFLの点数などいろいろなのですが、書類のほとんどは英語ネイティブにも見てもらっており、かなり強気なものになっていました。で、この書類はアメリカ人好みの自信満々なものになっていたにも関わらず、面接で私は謙虚で控えめな日本人だったのです。無難にこなそうと思い、聞かれたことに答えるのみで話を広げたり必要以上のことをしゃべりませんでした。
大口をたたきすぎるのは嫌われますが、自信があるのならきちんと自信があるところを言葉にしてみせる必要があったのです。私はこんな素晴らしいビジョンを持っていますよ、学校にこんな利益がありますよ、という売り込みアピールが足りなかったようです。
ちなみにこの年、書類応募は300程度、そのうち試験を通過し面接に呼ばれたのは20名、合格者が13名とのこと。これ面接で落ちたって、かなり下手こいたってことじゃ、、!笑
このオンラインスクールは短期間で授業料も安く魅力的だったのですが、実は卒業後アメリカで薬剤師免許をとって働くことは難しいということが後に判明しました。海外の薬剤師向けに、アメリカの学位をとらせ各々の国で薬剤師の業務向上に貢献する人材を送り出すことが目的のプログラムだそうです。
私は少なくとも数年はアメリカで働きたいので、求めていたものとは違っていたことが入学前に判明して結果的には良かったです。
私の場合ほとんどが準備不足という自分のせいでしたが、自分の功績をむやみに言いふらさないという文化の違いも理由の一片ではあったと思っています。だってアメリカ人、友達にでも誰にでもそういう話ペラペラしますもん。面接で急に聞かれても簡単でしょーよ。とちょっと負け惜しみ。笑
と、いうことで、謙虚で控えめな日本人の方にもそうでない方にも、参考になれば幸いです。