アメリカで買える便利な市販薬 ー風邪薬編ー
さて、今回は痛み止め以外の風邪薬編です。初めての方は基本編も参照してくださいね。
ただし、風邪に効く薬というのは存在しませんので、ここで挙げる薬はすべて対症療法(疾患を治すのではなく、症状をやわらげる)です。必要に応じて薬を使うのはもちろん良いのですが、可能であれば水分をとってゆっくり休むのが一番です。
咳止め
グアイフェネシン(Guaifenesin)
主な商品名:Mucinex, Robitussin
咳止めに分類はされるのですが、どちらかというと去痰薬の意味合いが強い薬です。痰がからむような咳があるとき、痰を排出させる効果があります。
デキストロメトルファン(dextromethorphan)
主な商品名:Robitussin DM
一般的にアメリカで市販の咳止めシロップ、というとこの2点(グアイフェネシン、デキストロメトルファン)の合剤です。
商品名の最後に+DM(DextroMethorphanの略)とついている場合、この薬が入っています。咳のないときにはDMとついていないものを選びましょう。
鼻づまり
Decongestant、充血緩和剤と訳せば良いのでしょうか。血管が拡張して通りが悪くなっているところを血管収縮作用によって改善する薬です。高血圧の方は使えませんので注意。
プソイドエフェドリン(pseudophedrine)
主な商品名:Sudafed
以前記事に書きましたが、購入にはIDが必要です。運転免許証の裏のバーコードをスキャンされます。ていうかこの日本語名、プソイドエフェドリンて言うんですね、知らなかった、、このスペルからプソイドっておかしくないですか。。笑
フェニレフリン(phenilephrine)
主な商品名:Sudafed PE
上記Sudafedと同じような作用ですが、少し作用時間が短いです。商品名の最後に+PEとある場合、この薬が入っているという意味です。同成分のPreparation Hという軟膏があるのですが、その血管収縮作用を利用して痔の出血や痛みの緩和に使用されます。
オキシメタゾリン点鼻(Oxymetazoline)
主な商品名:Afrin
一時的な症状の改善には良いのですが、使い続けると収縮した血管が元に戻ろうとして症状が以前より悪化する、Rebound Congestionと呼ばれる現象が起きます。3日以上使わないこと。
のどの痛み
ベンゾカインBenzocaine
主な商品名:Cepacol
トローチ型やスプレー型などあります。日本の喉スプレーのようにメントールですーっとするだけかと思いきや、麻酔作用があるんですよね。なので痛みにはめちゃめちゃ効きますが、麻痺させているだけなので症状が良くなっている訳ではありません。水分をしっかり摂り、喉を休ませることもお忘れなく。
また風邪のときの喉や関節の痛みにも前述のNSAIDsが効きますので、参照してくださいね。
今回の薬一覧、表にまとめてみました。参考までにどうぞ。
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主な商品名(日) |
主な商品名(米) |
主な特徴 |
グアイフェネシン |
フストジル |
Mucinex |
去痰薬、痰のからみによる咳をやわらげる |
デキストロメトルファン |
メジコン |
Robitussin DM |
乾いた咳に有効。 |
プソイドエフェドリン |
ベンザブロックL |
Sudafed |
Decongestant. 購入にID提示が必要。 |
フェニレフリン |
プレコール |
Sudafed PE |
Decongestant. -PEはPhenilephrineの意 |
オキシメタゾリン点鼻 |
ナシビン |
Afrin |
鼻閉に効く点鼻薬。3日以上使わない。 rebound congestionあり |
ベンゾカイン |
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Cepacol |
麻酔作用により痛みを軽減。 |