薬屋、シアトルに移住する

アメリカで薬剤師になるべく奮闘中の日本人薬剤師の日々を綴ります。アメリカで買える便利な市販薬のこととか、英語のこととか。

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アメリカの薬局ってどんなもん

はじめまして。

日本で5年程薬剤師をしていましたが、薬剤師としての職域に限界を感じアメリカで学び直すことにしました。

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シアトルを選んだ理由は、西海岸の方が人々の喋るスピードがゆっくりめという噂を聞いたのと、都会すぎず田舎すぎずちょうどよさげだったというなんとも適当な理由。

一番授業料の安かったコミカレ(コミュニティーカレッジ)と呼ばれる学校(専門学校みたいなもんです)に行き、ファーマシーテクニシャンの免許をとった後、いわゆるドラッグストアでインターンシップを経験、現在は現地の病院に就職し働いています。

このファーマシーテクニシャンという制度、日本ではまだ存在しませんが要は薬剤師の助手のような存在です。専門的知識を必要としない業務はすべてテクニシャンが行うので、薬剤師とテクニシャンの割合は1:2~4程度。接客対応、薬の準備、専門的知識を必要としない医師看護師への問い合わせ、在庫管理、点滴の混注などがテクニシャン業務に含まれます。リフィルと呼ばれる繰り返し使える処方箋の際は服薬指導もしないため、半分以上の患者さんは薬局に来て薬剤師に会うことなく去ることになります。

ちなみにテクニシャンの他にファーマシーアシスタントという職業もあります。

 

こちらは出来ることがテクニシャンより限られており、薬のボトルを棚に戻したり新規の処方箋を入力したりは出来ません。そのため小規模な薬局では雇われていないことが多く、テクニシャン4~5人に対して1人くらいでしょうか。うちの職場では在庫管理を一手に引き受けてもらっています。

テクニシャンとして働きはじめ、毎日いろいろと学ぶことはあるものの、ここまで来たらやはり薬剤師になってみたいという思いが沸々し(あと給料断然ちがう)、ただいまアメリカの大学院入試に向けて勉強しております。

そうです、いくら日本で薬剤師の経験があってもまだ学校行かなきゃいけないんです。(実は人によるんですが、、)

 

次回はアメリカで薬剤師になるための道筋について書いていきたいと思います。