在米3年の英語力
今日は留学前~現在に至るまでの英語力の推移について、なにかの参考になればと思い記録していきたいと思います。ちなみに私は生まれも育ちも日本の純日本人で、留学前はスピーキングの苦手なよくある日本人の英語力でした。
- 留学準備期間
- 留学中
- 卒業後~就職
- 現地企業就職後~現在
1.留学準備期間
現地の大学に入学する場合、ESL(English as a Second Language)と呼ばれる英語力増強のためのクラスを入学前にとらなければいけない場合と、直接入学できる場合があります。プレースメントテストと呼ばれる試験を入学時に受け、その結果で振り分けられるのですが、英語の資格試験点数によってはテスト如何に関わらずESLをスキップできる場合もあります。
私は授業料と時間を節約したかったので、仕事をやめた後派遣として時短で働きつつ半年間日本で必死に英語の勉強をしました。
留学斡旋会社のすすめで、半年でTOEFLの目標点数(TOEFLiBTで大体60点くらいが目安だと思います)に達するのは厳しいので他に使える資格があればその方が良い、ということでコミカレのWebサイトを調べてみました。
私の行くコミカレは珍しく英検を認めてくれる学校だったため、英検準1級に向けて勉強し、見事合格し渡米となりました。実際この英検への勉強が役立ったかは正直分かりません。
ただ、留学斡旋会社の提供するTOEFL対策クラスに出ていたことはすごく良かった!英語力自体はともかく、クラス内でTOEFL練習問題をみんなで解いていたため、リスニングは全っ然何言ってるか聞き取れないしスピーキングは言いたいことが全然言えないぞ?!というあせりを渡米前に既に経験することができました。英検準1級をとって、ちょっと英語できるようになった気でいたのに、あれ、私の英語けっこうヤバいじゃん、、と気付けたことが留学中の伸びにつながったと思います。
2.留学中
留学初期のあせりと言ったらそれはもうはんぱなかったです。無事大学に直接入学できたは良いものの、医療系専攻する留学生はあまりおらず、クラスメイトは現地在住の英語ネイティブばかり。誰かのヘルプなしには授業でやっていけなかったので、クラスメイトの中から面倒見の良さそうな人を見付け出しつかまえる技術が向上しました。
授業の予習復習課題をこなす他に、TVドラマのフレンズを繰り返し見、使えそうなフレーズを書き出し後に続いて言ってみる、という作業を毎日していました。
私のスピーキング力はほぼフレンズで構成されていると言っても過言ではない。
結局語学の習得には地道な反復練習しかないんだな、と実感した頃。
3.卒業後~就職
1年間たって卒業する頃、今後の大学院への進学も考慮しTOEFLを受けてみました。初めて受けたスコアは80点、単語力を強化し3ヶ月にもう一度受けたときは94点でした。ディスカッションが盛り上がってくると入っていきにくいものの、授業には普通についていけるレベルの点数だと思います。教科によってはあれ、何これ簡単じゃん、という授業もあったくらい。
現地の就職活動を乗り切っていけるラインにもなんとか達したところ。電話面接は苦手でしたが。レジュメを送りまくり電話面接をなんとか乗り切り、対面の面接を経て採用となりました。この頃ホームステイからルームシェアに移りましたが、どっちにしろアメリカン人だったので特に言語環境は変わらず。
4.現地企業就職後~現在
就職したのは完全に現地の病院で日系のカスタマーなどもほとんどいなかったので、日本語を話す機会はゼロ。たまーに分からない単語に出くわすけど、ささっとGoogleして事なきを得ていました。在学中のインターンで専門用語が学べたのが良かったのだと思います。
現在の英語力は、、数値にできるものがないので難しいのですが、英語だけを使って働いて特に問題はない程度。ただ、エッセイなど書いて英語ネイティブに見せるとものすごい勢いでダメ出しをくらいます。
また、PCATと呼ばれる薬学部共通入試のようなものを数か月前受けたのですが、化学、生物、数学とものすごい良い点をとり、ReadingとWritingでゴミのような点数をたたき出した結果(Writingは6点満点で2点をとりました)、合計は平均よりほんの少し上程度でした。
英語ネイティブに比べると書く文章が幼稚で説得力がない、そして文章を読むのが圧倒的に遅い、というのが現在の実力だと思います。
ということでまだまだ改善の余地はありまくりますが、アメリカ人の同僚と雑談もできるし日常生活では何の不便もない程度の英語力です。ちなみに短期間でしたが日本人向けオンライン英会話講師の経験もあります。
もちろん1年でこのレベルに達する人もいれば5年かかる人もいると思いますが、純日本人が大人になってから実用可能な英語を身に付けることは可能ですよ、という話です。
英語学習の具体的な方法については、別の機会にまた書きたいと思います。